高雄市三民区に新規オープンした洗車場がこのほど、洗車を担当する女性店員の募集を行った。その業務内容が「ビキニ姿で車を洗う」というものだったことからネット上で議論を呼んでいるが、「月給６万台湾元以上」という好条件が提示されたため、同洗車場には既に20人以上の女性から問い合わせがあるという。

　今回店員募集を行ったのは、有名なレーシングドライバーの方少沢氏が経営する洗車場、「雨潮洗車姫」で、提示された応募条件は▽顔がかわいい▽バストＤカップ以上▽身長165センチメートル以上──というもの。

　面接を経て採用された店員は３カ月から半年間の研修を受けて洗車技術を学んだ後、１日６時間、週６日の勤務に就くことになるという。

　なお、問い合わせ電話をした女性からは恥ずかしそうな声で「ハイレグをはく必要はありますか」という質問も寄せられたそうだが、方氏は「ホットパンツでも可能」と語っている。

　方氏はこの「ビキニ洗車場」について「男性客の注目を集めるだけでなく、細やかな気遣いのできる女性店員は女性客とのコミュニケーションも取りやすいため、男女両方の顧客を獲得できる」と意気込んでいる。

　ただ、洗車担当従業員の月給は通常２万6,000〜３万元程度だそうで、６万元もの高給を提示することについて市内の同業者は「ビキニ女性による洗車は最初は物珍しさから客を集めるかもしれないが、専門技術が伴わなければリピーターを獲得することはできない」と指摘した。

　なお、高雄市政府労工局は方氏の募集について、「洗車担当者をセクシーな女性に限ることは性別や容姿に基づく差別に当たり、事実であれば『就業服務法』に基づき30万〜150万元の罰金処分を科すことになる」とコメントした。