ニュース 社会 作成日:2014年1月22日_記事番号:T00048248
李登輝元総統は21日、高雄市で高雄日本人学校の小中学生や企業駐在員ら300人を前に「新渡戸稲造と私」と題する講演を日本語で行った。
今月91歳の誕生日を迎えた李元総統は、立ったまま40分間しっかりとした口調で話し、かくしゃくぶりを見せた(21日=YSN)
李元総統は、新渡戸氏を「人生の師だった」と紹介した。1900年代初頭、台湾総督府の民政殖産局に勤務した時代に台湾製糖業の発展の礎を築いたリーダーシップを評価するとともに、自分がやがて死ぬことの意味について思い悩んでいた学生時代、「人は生命に限りがあるからこそ、すべてを肯定的に受け入れて昇華を求めていくべき」という人生観を新渡戸氏の講演録を読んで悟ったと明かした。京都帝国大学で農業経済学を学ぶ道に進んだのも新渡戸氏の影響で、新渡戸氏の著作「武士道」から学んだ公の精神と、新渡戸氏と同じキリスト教の信仰に基づく信念によって、総統時代の12年間、民主化推進に力を尽くすことができたと振り返った。
講演後には質疑応答が行われ、生徒たちが活発に質問を浴びせた。日本の現状に対する見方を尋ねる質問に対し李元総統は、「現在の安倍総理の下で『平成維新』が進んで経済が回復し、憲法が改正され、再びアジアのリーダーとして立ち上がると信じている。皆さんは国のために奮闘してください」と呼び掛けた。
高雄日本人学校は中学部2年の大坪裕君が「今の日本のあるべき姿や日本人の忘れているものが見えたと感じました。今以上に日本人として生きていきたいです」とお礼の言葉を述べた。
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