整流ダイオード業界各社が成長に向けた新たなけん引役として軽量、薄型、高効率製品の展開を強化する中、強茂（パンジット・インターナショナル）はパワーMOSFET市場に参入し、既にパソコン、ノートＰＣ顧客から低耐圧パワーMOSFETの受注を獲得して出荷を開始している。また産業用ＰＣや精密機械をターゲットとする高耐圧製品についても上半期中に供給を開始できる見通しだ。24日付電子時報が報じた。
業界関係者によると、MOSFETの主要応用先であるパソコン市場は成長が鈍化しているが、チップ設計から製造、パッケージング（封止）まで自社で手掛けるパンジットは同業に比べ生産コストを抑えることが可能で、価格競争力には強い自信を持っているという。
パンジットはまた、ショットキーバリアダイオードを売上高全体の30〜35%を占める主力製品としている上、2012年より外部から技術チームを招へいして進めてきた次世代ハイエンド製品の開発が成果を見せており、昨年は出荷量が倍増。同社にとってMOSFETと並び今年の売上高をけん引するとみられる。
