ニュース 社会 作成日:2014年2月5日_記事番号:T00048412
多くの企業が仕事始めとする「初五」(旧暦1月5日)に当たったきのう(4日)は、「金紙」(神に供える紙のお金)を燃やす儀式、「焼金紙」や爆竹を鳴らす光景が街中のあちこちで見られた。しかし本来、商売繁盛を祈願するはずのこうした儀式が原因で工場火災が発生するというケースが台湾各地で相次いだ。
泰山区のコーヒーカップ工場では鎮火までに1時間半を要した(4日=中央社)
新北市泰山区にあるコーヒーカップ工場で4日午前10時ごろ、焼金紙の燃えかすが原因で火災が発生。同工場が全焼した他、隣接する雑誌製本所や食品会社の物流倉庫など4棟、約1,800坪が焼けた。
通報者によると、コーヒーカップ工場の従業員があわてて消火しようとしたものの、みるみる火の勢いが増し、さらに隣接工場に紙や食品など燃えやすいものが多く保管されていたこともあり、わずか10分程度で4棟が炎に包まれたという。幸い負傷者は出なかったものの、被害額は1億台湾元を超えるとみられる。
また台中市大雅区の木器工場でも同日早朝6時ごろ、焼金紙の火の不始末が原因とみられる火災が発生。消防隊員20人以上が出動して消火に努めたものの工場は全焼した。
このほか、彰化県では鹿港鎮にあるバス・トイレ設備メーカーと埔内街の厨房設備メーカーで相次いで火災が発生した。いずれも焼金紙が原因とみられ、消防車15台以上が出動したが、大きな被害が出た。
さらに高雄市燕巣区のアルミ製品工場では、焼金紙の儀式を済ませた後に爆竹を鳴らしたところ、その火が工場に引火し、大規模な火災に発展した。消火に4時間を要し、生産機器や自動車の多くが焼けてしまった。
商売繁盛を祈る儀式が元で1年を台無しにしてしまっては本末転倒だ。火の始末にはくれぐれも注意されたい。
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