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6日間鍋を食べ続けた男性、心筋梗塞で一時危篤


ニュース 社会 作成日:2014年2月6日_記事番号:T00048440

6日間鍋を食べ続けた男性、心筋梗塞で一時危篤

 春節(旧正月)連休で実家へ帰り、家族や友人と6日間連続で鍋料理を食べ続けた男性が、心筋梗塞で倒れて病院に運ばれ、一時は心肺停止に陥り、命が危ぶまれる状況となった。幸い一命は取り留めたものの、この男性はもともと糖尿病を患っていた上、高血圧、高コレステロールと健康に問題を抱えており、医師からは「連日鍋料理を食べるなどもってのほか」とお叱りを受けている。

 危うく命を落とすところだった男性、呉さん(51)は身長160センチメートル、体重80キログラムで、20年以上糖尿病に苦しんできた。さらにここ5〜6年で高血圧、高コレステロールが加わり、彼の心臓には既に血管内ステントが5カ所に設置されている状態だ。

 そんな彼は春節前に台北市から台中市の実家へ帰り、1月30日に年菜(大みそかに食べる年越し料理)として一家で鍋を囲んだことを皮切りに2月4日まで、アヒル肉をショウガと漢方で煮込む「薑母鴨」、羊肉の鍋料理「羊肉炉」、揚げた魚の入った土鍋料理「砂鍋魚頭」と連日鍋を食べ続けた。

 その結果、呉さんは4日の昼食時に砂鍋魚頭を食べている最中、急に胸を押さえて苦しみ出したため、家族が慌てて車で病院に運び、救急治療室に担ぎ込まれた。

 さらに検査を行っている際、呉さんは意識を失って心肺停止に陥り、心筋梗塞を起こしていると判断した医師はすぐさま彼を手術室に運ぶよう指示。移動するベッドの上に女性看護師が飛び乗り心臓マッサージを続けた。その結果手術は成功。今も入院中だが術後の経過は良好だという。

 中国医薬大学附設医院の陳維恭医師は「量が多く塩分も高い鍋料理を食べると、脱水状態となって血液の粘度が増すため、血管が詰まって脳卒中や心筋梗塞を引き起こしやすい」と指摘。「健康な人間でも3日連続で鍋を食べれば不調を来すことがあるのに、呉さんのような人が6日間も食べ続けるとは自分の命を軽んじているとしか思えない」とあきれている。

 また衛生福利部豊原医院の謝恵敏医師は、こういった患者がどうしても鍋が食べたい場合は、肉は皮を取った鶏肉などを使用し、野菜の具を多くした上で、たれを付けずに食べるようアドバイスしている。