ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

東芝のノートPC、R&D本部を台湾移転か


ニュース 電子 作成日:2014年2月6日_記事番号:T00048460

東芝のノートPC、R&D本部を台湾移転か

 6日付電子時報によると、ノートパソコン大手、東芝が研究開発(R&D)本部の台湾移転を計画しているとの観測がサプライチェーンの間で流れている。台湾には現在、100人以上の研究開発部隊がある。業界では、台湾の研究開発力を評価している他、ノートPCの利幅が縮小する中、コスト競争力を考慮したとの見方が出ている。

 サプライチェーン関係者によると、東芝は近年ノートPCの生産委託を拡大しており、日本での生産(インハウス)比率は8%まで下がった。一方、一部のハイエンド機種の生産は手放さず、忠誠心の高いファンを確保している。この手法はソニー、富士通も同様だ。

 東芝のノートPCは90%以上を台湾メーカーが受託生産している。2014年の見積依頼書(RFQ)によると、主流の15インチは広達電脳(クアンタ・コンピュータ)と仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が東芝の出荷全体の30%ずつ、14インチは和碩聯合科技(ペガトロン)が担い同20~25%、17インチは英業達(インベンテック)が組み立てている。

 電子時報系のデジタイムズ・リサーチによると、東芝の13年ノートPC出荷台数は1,238万8,000台で市場シェアは7.1%に縮小した。今年は1,108万台で、市場シェア6.5%となる予測だ。