ニュース 自動車・二輪車 作成日:2014年2月6日_記事番号:T00048464
交通部数拠所が5日発表した1月の新車登録台数は前月比13.6%増、前年同月比4.0%増の4万4,301台となり、昨年12月(3万9,005台)と合わせると過去10年で同期最多の8万3,306台に達した。また、納車待ちも業界全体で1万5,000台に上ったもようだ。輸入車販売も計1万3,300台と前年同月比で38%増え、自動車市場は昨年からの活況ぶりをさらに強めた。6日付工商時報などが報じた。
トヨタ車の1月の販売台数(総代理店・和泰汽車)は前月比2%増、前年同月比6.8%減の1万3,399台で、シェア30.2%を維持した。ただ、車種別販売ランキングで1位の新型カローラアルティス(4,660台)は、1月の生産台数が過去最高の1万3,000台に達したが、このうち9,000台が中東へ輸出されたため台湾での納車に響いた。輸入車でも人気のスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の在庫切れがあり、1月シェアの低下要因となった。和泰汽車はトヨタとの交渉を通じて、3月から供給台数を倍増させる見通しだ。
日産車(代理店・裕隆日産汽車)は前月比35.9%増、前年同月比18.2%増の5,921台で、シェア2位(13.4%)となった。特にスーパーセントラ(2,289台)やティーダ(2,150台)がけん引した。裕隆日産もスーパーセントラが在庫不足に陥っており、販売台数のさらなる拡大の足を引っ張った。
U6ターボの納車集中
1月は裕隆企業集団の「LUXGEN(ラクスジェン)」ブランドがホンダやフォードを抜いて一気にシェア4位に躍り出た。販売台数は前月比475.3%増、前年同月比92.3%増の3,101台で、シェアは過去最高の7%に達した。昨年11月に発売した中型SUV「U6ターボ」の納車が1月に集中し、一気に2,237台を売り上げたことが要因だ。これにより裕隆企業集団は、取り扱う日産車、三菱自動車、ラクスジェンが1月の自動車市場でシェア2〜4位を占めた。3ブランドの合計シェアは近年で最高の31.1%に上り、首位のトヨタ車を上回った。
高級輸入車も好調
輸入車のうち高級車の輸入は6,042台(前年同月比24.6%増)で、メルセデス・ベンツの1,815台(同38.3%増)が首位で、BMWの1,437台(同9.8%増)が続いた。ベンツ、ボルボ、アウディの1月の販売台数は単月ベースでそれぞれ過去最高だった。
高級輸入車の販売が好調だったのは、1月が例年の需要期であることに加え、年末年始に開催された台北国際オートショーや、各社の新車発売が消費を刺激したことが要因とみられる。また、輸入車業界の関係者は、輸入車への買い替え需要喚起のために、各社が毎月の分割支払い額を下げたり、頭金をなくすなどの価格戦略を展開していることも販売増に貢献したと指摘した。
春節前に急減
今年通年の自動車市場の販売台数について、和泰汽車は38万〜39万台、裕隆日産は40万台に達するとの見方だ。
自動車業界の関係者によると、春節休暇の前日に当たる1月29日の新車販売台数は2,408台で例年の3分の1だった。これにより、需要は冷え込み始めたのではないかとの観測も出た。一方で、販売各社が1月は前年受注分の納車に集中し、新規営業などに力を入れられなかった結果で悲観要因ではないとの声も出ている。春節休暇後の2月、3月の動向が、今年の市場見通しにヒントを与えてくれそうだ。
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