ニュース 社会 作成日:2014年2月7日_記事番号:T00048466
内政部では5日から、戸籍業務の利便性向上に向け、新たなシステムを導入した。しかし、春節(旧正月)明けに婚姻届や転居届の申請が爆発的に増え、処理件数が想定を超えたためシステムがパンク。従来20分程度で完了する結婚登録手続きに6時間を要するケースも発生しており市民から強い不満の声が上がっている。
離婚手続きに戸政事務所を訪れたある女性は、2時間も待たされ、結局この日の手続きをあきらめた(6日=中央社)
戸籍システムの変更に当たり、内政部は1月28日から2月4日にかけてコンピューターをシャットダウンし、業務を停止した。このため、業務再開となった5日に申請を行う市民が殺到した。ネットワークが混雑し、処理速度が急激に低下する事態となった。
基隆市に住む新婚の男性は、結婚に伴い自分と妻の身分証更新のため、6日午前中に市内の戸政事務所を訪れた。しかし、職員が2人の古い身分証を廃棄し、新規発行作業に取り掛かったところで、コンピューターがダウンしており、台南に戸籍を持つ妻の資料が取得できないことが発覚した。
2人は8日に新婚旅行でグアムへ出発するため身分証が必要と告げたが、職員は「いつになればコンピューターが復活するのか私にも分からない」と返答し、古い身分証の再発行を勧めた。しかし、男性は「結婚せずに新婚旅行に行けということか」と固辞。結局、その後システムが回復し、午後3時に新しい身分証が発行されたが、申請した時刻から6時間が経過していた。
また台北市から桃園県へ転居したある母親は、来週からの新学期開始を前に転入手続きを済まそうと桃園の戸政事務所を訪れたが、ここでもシステムがダウンし、作業不能となった。「新年早々、いったいどうなっているのか」と詰め寄る母親に対し、職員は子どもの転校に支障が出ないよう臨時の証明書を発行するとともに教育局に連絡して便宜を図ることになった。
トラブル発生を受けて李鴻源・内政部長は6日、「10日までに事態が改善されなければ請負業者の責任を追及する」と表明。関係者によると、李部長は、謝愛齢・戸政司長の更迭も検討しているとされ、相当ご立腹のようだ。
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