ニュース 社会 作成日:2014年2月10日_記事番号:T00048494
日本統治時代の1931年、現在の夏の甲子園に当たる全国中等学校優勝野球大会に出場し、準優勝を果たした嘉義農林(現国立嘉義大学)野球部を描た話題の映画、『KANO』の公開を今月27日に控え、同映画のストーリーを漫画に書き起こした作品の発表会が9日に開催された。
漫画版『KANO』で描かれた嘉義農林ナイン。日本人、台湾原住民、台湾人の混成チームの躍進は、当時日本でも大きな話題になったという(9日=中央社)
『海角七号』『セデック・バレ』といったヒット作を手掛けた映画監督で、『KANO』ではプロデューサーを務める魏徳聖氏は、「『セデック・バレ』を撮ろうと思ったのは、漫画の『霧社事件』(邱若龍作)を読んだことがきっかけで、漫画には強い思い入れを持っている」と語り、『KANO』の漫画化については「漫画から映画を作れるのなら、映画から漫画を生み出すこともできると考えた」と説明した。
なお、漫画版『KANO』の作者として指名されたのは雲林県の集落の歴史を描いた作品『風中的黒籽菜』で2012年に金漫奨漫画新人賞を受賞した若干24歳の女性漫画家、陳小雅さん。陳さんは野球は詳しくなかったが、出版社から渡された200ページにおよぶ映画の台本を読んで「全身に鳥肌が立ち、涙がこぼれた」ほど感動したそうだ。
その後、彼女は大量の歴史資料を読み込んむと同時に、野球関係の書籍を参考にしたり、学生野球の練習を見たり、プロ野球の試合に足を運び、選手のポーズの研究に取り組んだ。
その結果、約400ページ、全3巻から成る漫画版『KANO』を約半年で描き上げ、このほど台北市で開催中の台北国際書展(台北インターナショナルブックエキシビジョン)で発表する運びとなった。話題の映画の漫画化とあって9日の発表会にはファンやメディアが大勢詰め掛けた。
なお同作品第1巻は遠流出版から3月1日に正式発売される予定となっているが、この日の発表会では500冊が限定発売された。
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