ニュース 石油・化学 作成日:2014年2月10日_記事番号:T00048506
2015年末に閉鎖、移転を予定している台湾中油(CPC)の高雄製油所(高雄市楠梓区)は、年間70億台湾元(約240億円)もの赤字を計上している現状を考慮し、川下メーカーへの石油・化学原料供給に影響力を持つ第5ナフサ分解プラント(通称五軽)を除く9工場の稼働を、今年末に前倒しで停止することを検討しているとの観測が出ている。これについてCPCの陳緑蔚総経理はコメントを避けた。9日付経済日報が報じた。
CPC主管によると、高雄製油所は低価格の黒油を主力としているため、毎月6億〜7億元の赤字となっている。さらに米国産頁岩油(けつがんゆ)の供給量が増加しているため今年は損失が拡大する見通しだ。
また同製油所では今年から来年にかけて従業員1,400人中、約170人が定年退職を迎える上、政府からの支援も期待できない中、工場の操業に支障が出る恐れもあることから、稼働停止の前倒しを検討しているもようだ。
なお稼働停止の前倒しに向け、CPCは関連製品の生産・販売、顧客への供給に関する調整や、他の従業員の早期退職優遇制度の実施を計画しているとされる。
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