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台湾版センター試験、違反行為の6割が携帯関連


ニュース 社会 作成日:2014年2月11日_記事番号:T00048522

台湾版センター試験、違反行為の6割が携帯関連

 台湾版の大学入試センター試験とも言える、大学学科能力測験(学測)が先月18、19日の両日に実施されたが、同試験を運営する財団法人大学入学考試中心(大考中心)によると、今年は計396件の違反行為が発覚し、そのうちの60%に当たる240件を携帯電話関連の違反が占めたことが明らかとなった。

 携帯電話関連の違反のうち、大部分はポケットやバッグ、荷物置き場に置いていた携帯電話の呼び出し音などが試験中に鳴ったというもので、状況に応じて1〜2級ポイント(総受験者の上位1%の平均点を15で割ったものが1級ポイント)が減点された。しかし、3人はテスト中に堂々とスマートフォンをタッチ操作しており、こちらは不正行為と見なされ、当該科目を0点とされた。

 ちなみに学測の試験中にスマートフォンを操作するという違反が見つかったのは今回が初めて。一部ではより軽い罰則を適用するよう求める声もあったが、大考中心の黎建球主任は「今の携帯電話にはほぼすべてカメラ機能が付いており、容易にカンニングができるため、厳しい処分を下すことを決めた」と説明した。

 携帯電話関連の違反が一向に減らない状況を受けて、大考中心では試験中に携帯電話を預かるサービスの実施も検討しているが、故障トラブルや休憩時間に返却する場合の手間など克服すべき問題が多いため実現には至っていない。

 なお携帯電話関連以外の違反行為では、話題となった巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」や美少女漫画の落書きなど、答案用紙に試験とは無関係の文字や図を書き込んだというものも少なくなかった。また、採点者に自身のフェイスブックページを見るよう宣伝する落書きもあったそうだ。これらの行為はいずれも1級ポイントの減点となった。