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1月輸出マイナス成長、春節と携帯・液晶パネル不振で【図】


ニュース その他分野 作成日:2014年2月11日_記事番号:T00048527

1月輸出マイナス成長、春節と携帯・液晶パネル不振で【図】

 財政部が10日発表した1月の輸出総額は243億1,000万米ドルで、前月比7.9%減、前年同月比5.3%減だった。葉満足・財政部統計処統計長は、昨年は2月だった春節(旧正月)休暇が今年は1月末から始まったため、単純に比較できないと説明。季節調整後は前年同月比0.1%増で横ばいになったと指摘し、1~2月を合わせればプラス成長は確実との見方を示した。11日付蘋果日報などが報じた。

 財政部は1月の輸出が伸び悩んだ要因として、光学器材が13億4,000万米ドル(前年同期比33%減)、情報通信製品が9億米ドル(同22.6%減)とそれぞれ2009年8月、10月以来の最低だったことを挙げた。特に光学器材の液晶パネルは、5カ月連続で前年同月比2桁のマイナス成長の不振ぶりだ。情報通信製品は携帯電話が、アップルのiPhoneや宏達国際電子(HTC)の新製品がなかったため、同41.7%減だったことが大きく足を引っ張った。

 今後の見通しについて葉統計長は、国際通貨基金(IMF)の最新予測によると今年の世界貿易量は4.5%成長で、景気が上向いていることから輸出の回復が見込めると説明。ただ、台湾の輸出先の4割を占める中国が国内でサプライチェーン構築に乗り出しており、高い成長率を短い期間で回復させることは困難との見方を示した。

 なお、輸入総額は213億4,000万米ドルで、前月比11.8%減、前年同月比15.2%減だった。