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統一地方選引責論、国民党内に不協和音


ニュース 政治 作成日:2014年2月12日_記事番号:T00048557

統一地方選引責論、国民党内に不協和音

 馬英九政権に対する支持率が低迷し、与党国民党は今年末に行われる統一地方選で苦しい戦いが予想されるが、2016年の総統選出馬を目指しているとされる郝龍斌台北市長がこのほど、選挙で敗北した場合、馬英九党主席は辞任すべきだと主張したことをきっかけに、国民党内に不協和音が生じている。12日付自由時報が伝えた。


郝市長は批判に対し、「台北市の勝敗はわたしが責任を負う」と発言した。国民党は金城湯池の台北市でも世論調査の動向が良くない(11日=中央社)

 郝市長は過去にも、収賄罪などで服役中の陳水扁前総統を釈放すべきだと発言するなど、馬総統の路線から外れた発言をたびたび行い、党内に波紋を起こしてきた。

 国民党は11日、名指しこそ避けつつも、郝市長の発言を「失敗主義」と批判し、「全党の同志は一致団結し、選挙の勝利と政権固めを図るべきだ」とする声明を発表した。

 国民党を刺激する郝市長の発言は意図的なものだという見方もある。郝市長が16年の総統選出馬を目指すためには、党内の重要ポストに食い込むことが重要で、支持率が低下している馬主席を追い落とすことが自分には有利に働くと計算した可能性がある。