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作成日:2008年1月9日_記事番号:T00004860
群創、シャープの液晶TVを大規模受注か
鴻海集団傘下の液晶パネルメーカー、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)が、シャープから32インチ型以下の液晶テレビを受注し、受注台数は今年通年で100万台に達する見通しだ。シャープの光嶋大介海外事業本部長が9日、鴻海本部を訪れて発注計画について協議し、早ければ春節(旧正月)後に詳細が決定する。群創は一躍、シャープの液晶テレビの最大のOEM(相手先ブランドによる生産)パートナーとなる。9日付工商時報が報じた。
シャープが群創への発注を決めた背景には、インド、中国、ベトナム、ロシアなど新興市場でのシェア拡大を図る意図がある。同社は今年液晶テレビの出荷目標を1,300万台としており、OEMの発注増によって出荷拡大を図る方針だ。これまでのOEM発注製品は20インチクラスの小型製品に限っていたが、32インチ型まで対象を拡大する。
群創は昨年第4四半期、中国広東省龍華工場の液晶テレビ生産ラインが量産段階に入っており、第1段階の生産能力は約100万台。受注増に応じて生産能力拡大を検討している。
光嶋シャープ海外事業本部長の今回の訪台では、声宝(サンポ)に対し冷蔵庫や洗濯機など白物家電の発注も行う予定だという。