ニュース 社会 作成日:2014年2月14日_記事番号:T00048609
きょう14日は、恋人たちが愛を誓い合う日として知られるバレンタインデー。しかし、台湾では今年、結婚や性交がタブーとされている「元宵節(旧暦1月15日)」に重なっており、この禁忌を犯すと悪運に見舞われるとの言い伝えがある。ただ、一部のモーテルは今晩、客室の多くが予約で埋まるなど盛況で、伝統的な習慣にとらわれない現代の風潮が浮き彫りとなっている。
西洋を起源とするバレンタインデーは現在、世界各地で祝われるようになっており、台湾でも近年「西洋情人節」と呼ばれ、伝統的な旧暦7月7日の七夕情人節と並ぶ恋人たちの大イベントに成長しつつある。
一方、元宵節は道教の最高神「玉皇大帝」に次ぐ地位にあって天を司る神、「天官」の生誕を祝う日で、年間を通じて最も重要な祭日の一つと考えられている。
台湾常民文化学会の劉還月理事長は、古代人は性行為を子孫を残すための行為として重要視し、慎重に吉日を選んで行っていたため、特定の祭日では神を冒涜(ぼうとく)することになるとして性交を避ける習わしがあったと指摘。しかし、現代人の性行為は主に性欲を満たすことが目的となっており、性行為をしたことを周囲に触れ回るわけではないため、伝統的な習慣を気にしなくなっていると分析した。
実際、北部の高級モーテルチェーン、薇閣精品旅館(We Go)では14日、既に客室の7割が宿泊予約で埋まっているほか、昼すぎから「休憩」のための来客が増え、ピーク時には1時間待ちとなる見通しだという。また台北市中山区のモーテル「莎多堡奇幻旅館」では先週の時点で14日の宿泊予約が満杯になった他、桃園県の「I DO頂級汽車旅館」でも通常の金曜日に比べ20〜30%予約が増えているそうだ。
こうした状況の中、ある男性は「タブーを気にするわけじゃないけど、バレンタインデーはモーテルがどこも満員だから、ごちそうを食べるだけにするよ」と語っている。
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