ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

アップルの「A9」、TSMCが独占受注か【表】


ニュース 電子 作成日:2014年2月14日_記事番号:T00048633

アップルの「A9」、TSMCが独占受注か【表】

 アップルの次世代モバイル機器に搭載されるアプリケーション・プロセッサー(AP)のうち、サムスン電子が14ナノメートル製造プロセスにより受注すると予想されていた「A9」プロセッサーを、台湾積体電路製造(TSMC)が来年16ナノプロセスにより独占受注する可能性が出てきた。外電を基に14日付工商時報が報じた。

 A9は2015年下半期に発売が予想される「iPhone7(仮称)」への搭載が予想されている。

 外電によると、サムスンは「A8」プロセッサーの一部を受託するため、米テキサス州に20ナノプロセスの生産ラインを設置したが、歩留まり率が低く微細化技術の壁にぶつかっているようだ。設備関連業者は、今年下半期中にサムスンが歩留まり率を改善できない場合は14ナノプロセスによるA9向け量産体制構築にも遅れが生じるため、技術でリードするTSMCが同製品の受注を単独で勝ち取る可能性があるとの見方を示した。

 TSMCの20ナノプロセスの歩留まり率は約70%と毎月改善しており、量産も開始している。第1四半期中にもA8の出荷を開始する見通しで、同社は今回の「敵失」により今後A8の受注を独占できる可能性が高まった。なお、立体構造トランジスタ(FinFET)を用いた16ナノプロセスの試験生産でも60〜70%の高い歩留まり率となっている。