鴻海科技集団（フォックスコン）の郭台銘（テリー・ゴウ）総裁は14日、今年、台湾において１万5,000人規模のエンジニアの新規採用を行うと表明した。これは同グループにとって過去最大規模の域内新規採用計画となる。15日付経済日報が報じた。
同日開催されたグループの始業式典に出席した郭総裁は、「鴻海は台湾に技術と研究開発能力をとどめることを最重視する」と強調。今回の募集では新北市土城区の同社本部で5,000人、高雄、台南、台中、苗栗、桃園、台北・内湖区の各工場でも採用を進めると語った。
市場では、鴻海の事業領域はノートパソコン、液晶パネル、新たに参入した第４世代移動通信（４Ｇ）サービスなど多岐にわたるため、今後、シンガポールのＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）大手、フレクストロニクス・インターナショナルや友達光電（ＡＵＯ）、中華電信など同業他社の人材を引き抜く可能性もあるとみられている。
