工業技術研究院（工研院）産業経済趨勢研究センター（ＩＥＫ）は17日、世界のＩＣＴ（情報通信技術）市場は疲弊しており、主力のタブレット型パソコン、スマートフォンの生産額は前年比９％成長にとどまるとの見通しを示した。なお、コンシューマー製品市場全体はデスクトップＰＣとノートＰＣの低迷が響き同１％成長と予測した。18日付中国時報などが報じた。
また、出荷シェアはタブレットＰＣが22％、スマートフォンが25％、平均単価はそれぞれ235米ドル、297米ドルと予測した。平均単価は2011年の400米ドルから大幅に下落しており、ホワイトボックス（白牌）と呼ばれる中国のノーブランド、無名ブランドメーカー台頭が主因と分析した。
一方、ＩＣＴ業者は新たに成長が見込める製品としてウエアラブルデバイス（装着型端末）に注力していると指摘し、今年を「ウエアラブル元年」と位置付けた。ブレスレット、腕時計型が中心で、今年の出荷台数は3,170万台と大量普及にはまだ至らないとの見方を示す一方、2018年には１億9,000万台まで拡大すると予測した。
