ニュース 社会 作成日:2014年2月19日_記事番号:T00048691
低価格の女性用衣料品のインターネット販売で急成長を遂げた東京著衣国際(トウキョウ・ファッション)の経営者夫婦は、恋人時代に共同で同社を創業し、若くして成功を勝ち取った「模範的夫婦」として知られており、馬英九総統もかつて「現代版・神鵰侠侶」(師弟関係の男女の純愛を描いた人気作家、金庸の武俠小説)と称賛するほどだった。しかし実はこの夫婦には夫が妻に暴力をふるう家庭内暴力(DV)問題が存在し、昨年離婚していたことが明らかになった。
東京著衣の女性創業者で執行長の周品均氏(32)は嘉義県の大学に通う学生だった10年前、家族から借りた5万台湾元の資金を元手に婦人服のネット販売を開始。当時は約5坪の学生寮をオフィスとしており、恋人関係にあった同社董事長の鄭景太氏(34歳)とともに商品の調達に奔走したそうだ。
彼女の目利きが功を奏し、東京著衣の商品は「5秒で1枚売れる」と言われるほど評判となった。その後、倉庫設置や中国市場進出などを経て現在、同社は従業員数300人以上、4,200坪の物流センターを有する、年商20億元の企業に成長した。
そんな伝説的成長を遂げた企業を築き上げた創業者カップルは06年に結婚。公私ともに固い絆で結ばれているかに見えた2人は、理想的な夫婦としてあこがれの的となった。
しかし、妻の周氏は先週、突然社員向けにメールを送信し、長期にわたり夫で同社董事長の鄭氏からDVを受けてきたこと、および昨年10月に同氏と離婚したことを明らかにした。
周氏によると、夫の暴力が始まったのは結婚の翌年で、これまで「自分さえ我慢すれば家庭の幸せと企業の成長を守ることができる」と考えて耐えてきたが、絶望を感じて離婚に踏み切ったと説明した。離婚協議において周氏は、過去10年間で得た利益および不動産を鄭氏に譲る代わりに、夫婦で70%を所有する東京著衣の株式の所有権を周氏が得ることで合意したという。
しかし、その後も鄭氏は一向に合意内容を実行せず、さらに董事長の地位を利用して周氏から経営の実権を奪おうとする動きを見せているため、彼女は弁護士を通じて合意条件の履行を求めることを決意したと話した。
なお周氏のメール配信を受けて鄭氏は弁護士を通じ、「書かれている内容は事実とは異なる上、個人攻撃や誹謗(ひぼう)を含んでおり告訴する」とコメントした。有能な妻を持って事業に成功するなど、なかなかないことなのに、鄭氏は一体何が不満だったのか。
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