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作成日:2008年1月10日_記事番号:T00004873
目指せ当選、小政党が必死の訴え
投票日(12日)が目前に迫った第7回立法委員選挙は、初めて小選挙区比例代表並立制で行われ、与野党428人の候補者が113議席(小選挙区73、比例代表34、先住民区6)を争う。比例代表は5%以上得票した政党のみに議席が配分される仕組みだが、「比例代表で5%以上得票するのは、どの小政党にとっても非常に困難」(唐飛元行政院長、9日談)との見方もあり、小政党は台湾団結連盟(台聯)、新党、台湾農民党、紅党、第三社会党、公民党、緑党、客家党、制憲聯盟、無党団結聯盟(立候補者数順)など、いずれも存亡をかけた苦しい戦いが予想されている。
台聯で選挙区を戦う凌子楚候補(嘉義市)は、9カ月前から行脚方式で選挙戦を戦ってきた。新人で経験も資金もない彼は、ラフな黒いポロシャツ姿で選挙区内を地道に回り、もともと104キロあった体重は86キロに。「名前を書いたたすきを掛けていなければ誰だか分らないなんて、失敗じゃないか」と言う彼は、すでに60回を超える選挙演説会を開いている。
元民進党青年部主任で、昨年7月に第三社会党を創設した周奕成候補(台北市第2選挙区)は、限られた選挙資金のもとで理念とイメージだけが頼りだ。選挙本部も看板も持たず、ただ1台の宣伝カーで選挙戦を戦う彼のため、有名人や学者たちが応援演説に駆け付けている。
これら小政党の候補者が民進、国民両党の包囲を突破できるかどうか、2日後には明らかになる。