台北市東部、信義計画区の台北国泰金融中心ビルに、ある有名企業が昨年第４四半期、域内オフィス賃貸価格としては過去最高の１坪3,700台湾元（約１万2,400円）で入居していたことが分かった。同地区のオフィス賃貸料は、今年中に１坪4,000元の大台に乗るという観測も出ている。10日付経済日報が報じた。
１坪3,000元以上のオフォスビルは全土に５～６棟で、このうち４棟が信義区にある。また、不動産コンサルタント大手のジョーンズ・ラング・ラサール（ＪＬＬ、仲量聯行）の呉瑤華商業不動産部副総経理によると、昨年新たに消化されたＡ級オフィスの面積は計9,200坪で、この60％が信義計画区に集中している。台北市のＡ級オフィス全体の昨年の上昇幅は6.5％だったが、信義計画区のみでは13.6％に達した。
今年は台北市で高級オフィスの新規供給がなく、需給逼迫は2009年まで続く。台北国泰金融中心ビルなどでは、大型契約者がすべて賃貸契約の継続を希望しており、賃貸料は引き続き過去最高を更新する可能性がある。
