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1600体のパンダ、台北市の名所に突如出現


ニュース 社会 作成日:2014年2月26日_記事番号:T00048831

1600体のパンダ、台北市の名所に突如出現

 先週金曜日(21日)以降連日にわたり、新生公園や台北孔子廟、総統府前、国家戯劇院など台北市のランドマーク的スポットに、突如おびただしい数のパンダの人形が出現し、道行く人々の注目を集めている。


総統府前を「占拠」したパンダ。1,600体は世界のパンダ生息数と同じだという(台北市観光局リリースより)

 これは台北市が動物や生態の保護の重要性を訴えるために企画したイベント「1600パンダ世界の旅―台北」の28日開幕を前に行われている広報活動の一環で、紙でできた張り子のパンダ1,600体を使ったパフォーマンスだ。

 このイベントは、世界自然保護基金(WWF)フランス支部が動物保護の理念を広めるため、2008年に同国の芸術家、ポロ・グランジョン氏を招聘(しょうへい)して制作したパンダの人形をエッフェル塔の前でインスタレーション(空間芸術)として展示したことがきっかけとなり、その後、欧州30カ国を巡回し、大きな反響を呼んでいるという。

 現在、台湾では同市立動物園で生まれたジャイアントパンダの子ども「円仔」(メス)の公開を受けてパンダブームが巻き起こっており、これに合わせる形でイベントの実施を決めたようだ。

 動物保護の重要性を知らしめるイベントとあって、各地で行われたパフォーマンスには大量のパンダの中に紛れて、ホッキョクグマ、クロサイ、台湾黒熊(ツキノワグマ)、台湾ウンピョウといった絶滅が危惧されている動物も姿を見せている。

 また22日に敦化南路で行われたパフォーマンスを視察した郝龍斌台北市長は、「主要観光スポットで展示を行うことで世界に台北の特色を発信できる」と語っており、観光産業への効果も期待しているようだ。

 なお28日から始まる本イベントは、3月9日まで市政府広場前で行われた後、同月14日から会場を中正紀念堂(両庁院芸文広場)に移して30日まで行われる。人形は手作りの紙製で壊れやすいため、触れることはできないがカメラで撮影ができる会場設定となる予定だ。