ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国人旅客の台湾での乗り継ぎ、解禁に交換条件か


ニュース 運輸 作成日:2014年2月27日_記事番号:T00048866

中国人旅客の台湾での乗り継ぎ、解禁に交換条件か

 海峡交流基金会(海基会)の張顕耀副董事長(行政院大陸委員会副主任委員)が先週、中国の海峡両岸関係協会(海協会)との会合に出席した際、中国人旅客が台湾の空港を経由し、別の目的地に向かうことを認める方向で、中国側が積極的な検討を行う意向を示していたことが分かった。しかし、中国側は交換条件として、台湾海峡を直線で横切る航空路の開放を求める構えとみられ、交渉は曲折が予想される。27日付自由時報が伝えた。

 中国人旅客の乗り継ぎ解禁は、航空需要の拡大につながるため台湾の航空業界にとっては大きな利益となる。中国側はこれまで解禁に難色を示してきたが、ここへ来て態度を軟化させた背景には別の狙いが見え隠れする。

 中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は「両岸(中台)の航空直航は航空路の新設が鍵だ」と述べ、中国が今後、台湾海峡を直線で横切る航空路の開放を台湾側に求めることを示唆した。

 台湾海峡を直線で横切る航空路は、香港空域などを経由する現在のルートよりも所要時間の短縮につながる。しかし、台湾側は台湾海峡の中間線を重要な防衛ラインと位置付けており、安全保障上の理由から台湾側は開放に消極的だ。