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228事件は「小さな事件」、指導要領責任者が問題発言


ニュース 社会 作成日:2014年3月3日_記事番号:T00048897

228事件は「小さな事件」、指導要領責任者が問題発言

 教育部の学習指導要領見直しで検査チェック作業グループの責任者を務めた世新大学中国文学系の王暁波教授が28日、戦後間もない1947年に国民党政府が台湾住民を弾圧した「228事件」を「小さな事件」だと主張し波紋を呼んでいる。1日付自由時報が報じた。


馬総統は式典で、歴史の悲劇を再び繰り返してはならないと述べた(28日=中央社)

 問題発言は228事件から67周年に当たる記念日に合わせて行われた座談会で飛び出した。

 王教授は「蒋介石は中国で40万人以上を殺している。228事件の遺族は(犠牲者数を)2万人と主張しているが、40万人に比べれば小さな事件だ」と述べた。

 なお、王教授が行った今回の指導要領改訂では、国民党政権による政治的迫害を指す「白色テロ」という記述が削除され、「政府が権力を乱用して人民を迫害した」という記述にトーンダウンしている。

 一方、政府主催による228事件67周年記念行事は同日、花蓮県で行われ、馬英九総統が犠牲者の墓前に献花した。犠牲者の遺族からは、228事件紀念基金会による真相調査が遅々として進まないことに不満の声が上がった。