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澎湖に台湾版「モーゼの奇跡」、干潮時に海の道


ニュース 社会 作成日:2014年3月5日_記事番号:T00048951

澎湖に台湾版「モーゼの奇跡」、干潮時に海の道

 澎湖島の海岸には干潮時、沖合に浮かぶ小島との間に海を割るように一筋の砂州(砂の道)が出現するスポットがある。特に日の出時に引き潮が重なった際は、この「海の道」が黄金色に輝く神々しい光景が広がり、インターネット上などで「まるでモーゼが起こした奇跡のようだ」と話題を呼んでいる。

 台湾版モーゼの奇跡が出現するのは澎湖島の澎湖県湖西郷の海岸とその沖、約300メートルのところにある長さ120メートル、幅60メートルほどの赤い岩でできた島の間だ。

 満潮時には海水に囲まれた完全に孤立した島だが、いったん潮が引き始めるとゆるやかなS字を描いた道が姿を徐々に見せ、最後には島と海岸を人間が歩いて行き来できるようになる。

 この台湾版モーゼの奇跡に魅了された澎湖国家風景区管理処の張良苗技正(専門員)は、一昨年より「海の道」を撮影した写真をネット上で公開。その美しい光景が話題を呼び、同地を訪れる人が増えた。

 ただ同地は潮の満ち引きが速く、うっかりすると島に取り残される危険も伴うため、管理処は海の道を渡る場合は干潮、満潮の時刻をしっかり確認しておくよう呼び掛けている。なお張技正は昨年、フェイスブックにファンページ(https://www.facebook.com/mercytrail)を開設し、定期的に満潮、干潮情報を提供している。

 張技正によると、潮が引き始めるとまず海底が3つの塊となって海面に現れ、その後15分以内に海の道が完成するため、水深が膝より下になった時点で安全に渡ることができるようになるそうだ。

 ちなみに3月22日、5月3日、18日、6月1日には日の出とともに海の道が現れる光景を目にすることができる。たまには澎湖島まで足を伸ばして、一味違う台湾の景色を楽しんでみてはいかがだろうか。