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台塑化のRDS装置から出火、ガソリン輸出量2割減の懸念


ニュース 石油・化学 作成日:2014年3月6日_記事番号:T00048998

台塑化のRDS装置から出火、ガソリン輸出量2割減の懸念

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮郷)内にある、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)第2製油工場の重油水素化脱硫(RDS)装置が5日、水素ガス漏れを起こして出火する事故が発生した。火はすぐに消し止められたがRDS装置は稼働を停止しており、復旧が遅れれば同社の1月当たりのガソリン輸出量が現在の250万バレルから200万バレルへと2割減少する恐れがある。6日付経済日報などが報じた。

 同社のガソリン輸出量が毎月50万バレル減る場合、1バレル当たりのガソリン販売価格と5日の中東産ドバイ原油のスポット価格(106.06米ドル)との価格差9米ドルを基に試算すると、売上高が毎月450万米ドル減ることになる。

 台塑化のRDS装置は原油から高品質のガソリンを精製でき、日産量は8万バレル。原油価格との価格差は1バレル当たり8〜9米ドルで利益が大きいため復旧が急がれる。