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兵士虐待死亡事件、虐待と死亡の因果関係否定


ニュース 社会 作成日:2014年3月10日_記事番号:T00049037

兵士虐待死亡事件、虐待と死亡の因果関係否定

 昨年7月、陸軍で兵役中に洪仲丘下士(当時23・伍長に相当)が虐待によって死亡したとされた事件で、桃園地方法院は7日、起訴された士官ら18人に対する判決公判を行い、連長(中隊長に相当)の徐信正被告ら12人に最高で禁錮8月の有罪、5人に無罪を言い渡した。8日付中国時報などが伝えた。


洪下士の母親(中)は記者会見で、二審では息子の死を無駄にしないよう、よく考えてほしいと述べた(10日=中央社)

 裁判では虐待と死亡の因果関係が争点となった。洪下士は死亡当日の午前、禁閉室(懲罰房)で激しい運動を強いられた後、午後に熱中症で死亡した。判決は上官が洪下士に規定以外の激しい運動で懲罰を加えたことを有罪としたが、激しい運動と死亡の間には因果関係はないと判断し、致死罪は適用しなかった。

 致死罪を適用した場合、法定刑は禁錮7年以上だっただけに、求刑に比べ大幅に軽い判決となった。

 洪下士の家族は「台湾の司法にとって、最も暗い1日になった」と判決に不満を表明した。