ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2014年3月10日_記事番号:T00049054
ねじの製造に必要な酸洗い・電気めっき工程で出る廃液の処理費用が高騰していることから、同工程を手掛ける加工業者の廃業が相次いでおり、ねじ産業がサプライチェーン断裂の危機に直面している。10日付経済日報が報じた。
線材大手、官田鋼鉄の潘希賢総経理によると、廃液の処理費用は従来の1トン当たり2,000台湾元から4,000元(約1万3,600円)に上昇しており、もともと利益率の低かった加工業者が相次いで撤退。現在も経営を続ける業者も受注を控える傾向にあり、生産が滞っているという。
こうした中、ねじメーカーの多くは納期に間に合わせるため、輸送コストが海運の11倍以上となる空輸で出荷を行っており、環境配慮型製品のコストは1トン当たり100米ドル以上に上昇、さらに高まる可能性もあるという。
同問題は台湾ねじ産業の生産額(年間約40億米ドル)の20〜25%に影響を及ぼし、95%を輸出している同産業の競争力に深刻な打撃となると懸念されており、ねじ世界最大手の晋禾企業集団や中国鋼鉄(CSC)など関連メーカーが廃液処理場の新設を含め解決策を模索している。
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