ニュース 電子 作成日:2014年3月10日_記事番号:T00049060
台湾積体電路製造(TSMC)の28ナノメートル製造プロセスで供給が逼迫(ひっぱく)している。昨年下半期から注力している高誘電率膜・金属ゲート(HKMG)技術が同業をリードし、受注が相次いでいることが主因だ。10日付工商時報が報じた。
TSMCは28ナノプロセスでリードを保ってきたが、PolySiON技術でグローバル・ファウンドリーズ(GF)、サムスン電子、聯華電子(UMC)が追い上げてきたこともあり、昨年下半期からHKMG技術中心への転換を図り、良品率の高さで市場シェア奪還に成功している。今年は既に100件の設計が完了(テープアウト)した。そのうち、高性能モバイル向けアプリケーション(HPM)テクノロジーを採用した製品が市場シェア9割を獲得している。また、スマートフォン市場で主流となるロー~ミドルエンド機種向けにHPMテクノロジーの廉価版、HPCテクノロジーの採用を開始し、既に多くのスマートフォンチップメーカーの受注獲得に成功している。
証券会社は、今年の同社の28ナノプロセスの生産量は大幅な拡大はないとみられるが、HKMG技術が業界をリードしていることもあり、今年の28ナノプロセスの売上高は前年比20%増の1,600億台湾元(約5,500億円)と予測した。
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