ニュース 社会 作成日:2014年3月11日_記事番号:T00049065
「32種類の漢方材料で鍋のスープを作っている」とうたいながら、市販の鶏がらスープのもとを使用するなど不当表示で消費者を欺いたとして非難を浴びている鍋料理チェーン「鼎王麻辣鍋」は、多くのインターネット・ブログで紹介されている。同店の人気はこうしたブログによって助長された側面があるとして、今後、飲食店で不当表示が発覚した場合、同店の推薦記事を書いたブロガーにも責任を追及すべきという議論が持ち上がっている。
徐少萍立法委員(国民党)は10日、立法院の社会福利・衛生環境委員会で、「著名な推薦人は商品に対する責任を負うべきであり、それはグルメ業界でも同じだ」と指摘。そして、ネット上でレストランなどを紹介するブログの書き手に対しても、推薦した店などに問題が発生した場合、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)はこれらブロガーの責任を追及すべきだと要求した。
これに対しTFDAの葉明功署長も、「某レストランの料理はとてもおいしいなどと紹介するブログ記事の多くは、業者から依頼され、報酬と引き換えに書かれたものであり、推薦された店で不当表示問題が起きた場合はブロガーもこれに加担したと言える」と語り、徐立法委員の意見に賛同する考えを示した。
なお、雑誌「消費者報道」発行人の陳智義氏も「著名人が不当表示が行われていることを知りながら、報酬を受け取って商品を推薦した場合は連帯責任を負うべき」と語った。
しかし一方で中華民国消費者文教基金会(消基会)の張智剛董事長は、「プロの書き手と一般人の個人的な感想をどのように区別するのか」と疑問を呈し、「一般人が食材の真偽を確認しないままネットに感想を書いたからといって、連帯責任を負わされるのは行き過ぎだ」と指摘した。
これに対し葉署長は、「今後、専門家との議論が必要」としつつ、10万人以上のフォロワーを持つブログやフェイスブックなどの執筆者は著名人と見なすなど、一定の基準を設けて責任を持たせる可能性を示唆した。
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