ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

馬総統が台北市長らと会談、統一地方選で必勝期す


ニュース 政治 作成日:2014年3月11日_記事番号:T00049070

馬総統が台北市長らと会談、統一地方選で必勝期す

 馬英九総統は10日夜、総統府で郝龍斌台北市長、朱立倫新北市長、胡志強台中市長と会談した。4人は11月の統一地方選挙は国民党の今後の盛衰に大きく関わるため、勝たなければならないとの認識で一致したもようだ。11日付聯合報が報じた。

 馬政権の人気低迷が続く中、郝市長はこのほど市職員の賃金引き上げを決めつつ中央政府に最低賃金の引き上げ検討を求め、朱市長は中央に休日増による景気刺激を呼び掛けるとともに妊婦向けに検査休暇制度を導入した。また、胡市長は原発推進政策の緩和を求めるなど、3人とも最近中央政府の政策を批判しており、統一地方選後に候補者選びが始まる2016年の総統選をにらんで馬政権と一定の距離を取る意向があると観測されていた。

 このため10日の会談は、馬総統が当面のリーダーシップを固めることを目的に開催したとみられる。3市長にとっても、国民党の最高幹部でありながら中央政府の批判ばかりしていては次期総統候補を狙う上でマイナスとなるため、今後は馬総統支持のスタンスを崩さない一方で、独自のカラーも打ち出していくとみられる。