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「国民党たたきで台湾犠牲に」、馬総統が民進党に苦言


ニュース その他分野 作成日:2014年3月13日_記事番号:T00049126

「国民党たたきで台湾犠牲に」、馬総統が民進党に苦言

 中台間のサービス貿易協定をめぐり、立法院の今会期での審議が12日始まったが、与野党対立で空転し、全く進展を見なかった。これを受け馬英九総統は野党民進党に対し、「国民党をたたくための反対で台湾の未来を犠牲にしないでほしい」と訴えた。13日付経済日報などが報じた。


与野党の立法委員の間でマイクの奪い合いや、机に登って意見を訴えるなど激しい場面が見られた(12日=中央社)

 中台間のサービス貿易協定は昨年6月に調印されており、国民党が早期の審議通過を目指す一方、民進党は中国に対する市場開放への警戒感から条文ごとの審議、採決の必要性を訴えている。

 馬総統は、自身の総統就任後、主要貿易相手国・地域との間で貿易協定を締結できたものの、韓国やシンガポールとはまだ開きがあり、これらの国に追い付くには、最大の貿易パートナーである中国とのサービス貿易協定は不可欠だと訴えた。さらに、中国と貿易交渉を行うと直ちに「台湾を中国に売り渡す」との批判が出るとして、「そういうことでは(中国と)どう交流すればよいのか」と疑問を投げ掛けた。

 張家祝経済部長も同日、現在インド、インドネシア、フィリピンと自由貿易協定(FTA)に向けた検討を進めているが、中台サービス貿易協定調印後に台湾内で激しい論戦となっている状況に各国が警戒心を抱き、模様眺めのムードが広がっていると危機感を示した。

 なお、審議はきょう(13日)も行われているが、引き続き空転が予想されている。