ニュース 社会 作成日:2014年3月14日_記事番号:T00049149
 日本の菓子メーカー、有楽製菓(本社・東京都小平市、河合伴治社長)の、チョコレート菓子「ブラックサンダー(中国語名・黒雷神)」がなぜか台湾で爆発的な人気を呼んでおり、コンビニなど販売店では入荷即売り切れという状態になっている。
ブラックサンダーは台湾全土のセブン−イレブンで1日10万個売れたこともある(YSN)
ココアクッキーとビスケットをチョコレートでくるんだブラックサンダー(30円)は、1994年に日本で発売された商品で、一時は販売が低迷し生産停止も検討された。しかし、ロンドン五輪(12年)の体操個人総合で金メダルを獲得した内村航平選手や、安倍晋三首相の好物だと知られるようになり売り上げが上昇した。
なおブラックサンダーの姉妹品にはサイズが大きくココアクッキーにチョコレートをコーティングした「ビッグサンダー(大雷神)」(06年発売、50円)、シナモン風味のパフにピーナツ、コーンフレークをプラスした「モーニングサンダー(紅雷神)」(10年発売、30円)などがある。
一方、台湾ではセブン−イレブンが11年に初めてブラックサンダーとモーニングサンダーを15台湾元で発売。当時は特別、人気になることはなかったが、13年9月にモーニングサンダーをビッグサンダーと入れ替えたころからインターネット上で話題となり、一気に人気に火が付いた。
セブン−イレブンでは早朝に入荷のためのトラックが店舗に到着するや、即座に品切れとなる状態で、これに追随して量販店の大潤発(RTマート)がこのほど、ホワイトデーセールとして発売したところ、開店前から100人以上が行列を作る騒ぎとなった。
各店で売り切れが続出し、10店舗を回っても手に入らないほどの品不足となる中、日本へ旅行に出かける友人や留学生にブラックサンダーやビッグサンダーを買ってきてほしいと依頼する者も増えているという。
さらにはネット上で団体購入への参加を呼び掛け、振り込ませた代金をだまし取る「サンダー詐欺」も発生しており、これまでに4人が計7万元の被害を受けているそうだ。
台湾にも似たようなチョコレート商品が存在するにもかかわらず、これほどまでに「サンダー」が人気となっている状況に販売業者は「一過性のものにすぎず、夏までにブームは去る」と冷静に見ている。
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