ニュース 社会 作成日:2014年3月17日_記事番号:T00049176
 パソコンの他、スマートフォンやタブレット型PCなどモバイル機器でも多くのユーザーに利用されている人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、フェイスブック(FB)には、自分が今いる場所を他のユーザーに知らせることができる「チェックイン」機能が搭載されている。しかしこの機能が原因となってさまざまなトラブルが発生しているようだ。
台湾最大の外省人系暴力団組織「竹聯幇」に属する「龐」は数年前、友人「呉」に金を貸した。しかしその後、借金額をめぐって2人の間でいさかいが生じ、金を借りた呉は返すべき額は返したと主張して行方をくらました。
一方の龐は借金を踏み倒されたと怒り、何とか呉の行方を割り出そうとしていた。そんなある日、呉が友人と鍋料理店で食事をした際、FBで「チェックイン」したところ、しばらくして龐とその仲間10人以上が店に現れたからびっくり。「なぜこの場所が分かった」と目を丸くする彼に、龐たちは寄ってたかって暴行を加え、重傷を負わせた。
その後、呉の通報に基づき警察が捜査を進め、暴行に加わった容疑者を逮捕したところ、仲間の1人にFBのヘビーユーザーがいて、その人物が呉のチェックインを確認し、居場所を突き止めていたことが分かった。
この他、ある既婚男性は、海外出張に出かけると妻にうそをついて台南市のモーテルで不倫相手と密会していたところ、相手の女性がFBでチェックイン。さらに一緒にいる相手としてわざわざ男性の名を「タグ付け」したことで本当の居場所を知った妻がモーテルに踏み込み、現場は修羅場と化した。
警察によると、FBのチェックインを引き金とするトラブルは増え続けており、特に20〜30歳前後のユーザーが当事者となる場合が多いという。
このため警察は、チェックインやタグ付け情報の公開対象を「友達」や「自分のみ」に限定し、プライバシーが外部にもれない設定にすることを推奨している。またよく知らない相手を「友達」に加えれば悪意のある相手に個人情報が知られることになるため、むやみに「友達」承認しないよう提言している。
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