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「文林苑」問題、反対住民が抗争中止


ニュース 建設 作成日:2014年3月17日_記事番号:T00049190

「文林苑」問題、反対住民が抗争中止

 台北市士林区の都市再開発用地で、市政府が2012年に元地権者を立ち退かせ家屋を強制撤去した「文林苑」騒動をめぐり、反対住民代表の1人、王耀徳氏が14日、開発業者の楽揚建設に抵抗するために建てたプレハブ小屋を自主的に撤去した。15日付蘋果日報が伝えた。


プレハブ小屋撤去をめぐっては王耀徳氏の父親の王広樹氏(前左2)、大伯父の王清泉氏(上左)が解体を阻止しようとする一幕もあった(14日=中央社)

 王氏は「ゲームはもう続けられない」と述べた。今後巨額の損害賠償を請求される事態が予想されることから、抗争継続を断念したとみられる。一方、抗争を支援してきた社会団体、学生、弁護士らの間には一様に失望感が広がった。

 これに先立ち裁判所は今年1月、王氏一族に占拠を続ける権利はないとする原告敗訴の判決を下していた。これを受け、楽揚建設の弁護士はこのほど王氏一族に対し、5,000万台湾元(約1億7,000万円)余りの損害賠償を求める訴えを裁判所に起こすと通告していた。同社は「王氏一族が土地引き渡しに応じた」として、マンション建設に着手する構えだ。