ニュース 電子 作成日:2014年3月17日_記事番号:T00049200
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAMメーカー、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)は14日の董事会で、90%の減資実施を決議した。減資額は2,156億4,900万台湾元(約7,200億円)で台湾株式市場の上場企業として過去最高額となる。6月6日に開かれる株主総会で審議にかける予定だ。15日付蘋果日報が報じた。
南亜科技の李培瑛副総経理は減資について、昨年末時点で2,330億8,200万元に上っている累積損失の処理が目的と説明。減資後、累計損失は174億3,300万元となり、1株当たり純資産額も信用取引規制銘柄の指定解除基準となる5元を大幅に上回るとして、年内に信用取引が可能になるとの見通しを示した。
なお同社株式の87%は台プラグループが保有しているが、台プラ各社はここ数年で既に減損処理を行っていること、および出資金の一部は1株1〜2元の低価格であることから、過去減資による影響は大きくないとみられる。
また南亜科技の董事会は同日、ファウンドリー子会社、勝普電子の8インチウエハー工場を台湾積体電路製造(TSMC)傘下の世界先進積体電路(VIS)に21億8,000万元で売却することを決めた。同工場の従業員約600人は解雇せず、VISに移籍させることになる。
同工場の売却により南亜科技は6億〜7億元の損失を計上することになるが、李副総経理は「当社の第1四半期利益は昨年第4四半期の39億元を上回る見込みだ」と語り、影響は小さいとの見方を示した。
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