ニュース 社会 作成日:2014年3月18日_記事番号:T00049204
電気代に食料品などさまざまな価格が上昇を続け、庶民の生活が苦しくなる中、プロパンガスの価格高騰を受け、節約のために薪を集めて煮炊きする世帯が9割に上る村が台東県にある。
この村は同県東南部、太平洋沿岸に位置する太麻里郷多良村で、世帯数は400余りだ。
村民によると、プロパンガスボンベ(20キログラム)1本当たりの価格はここ2年で700台湾元余りから900元以上に値上がり。最高で1,020元まで高騰した。さらに、遠隔地を理由に運搬業者から1本当たり10~20元を徴収されるという。1世帯当たり1カ月に1本ボンベを使用すれば年間1万元にも上るため、最近では山に入り薪を集めて代用するようになった。薪を集めた村民によると、倉庫に1年はしのげるほどの薪を保管しているという。倉庫に入り切らず、道端や電柱の脇に積み上げている村民もいるそうだ。
村で暮らす林さんは、「好んで薪を利用しているわけじゃない」と苦笑し、「節約のためには、苦労も仕方ない」と語った。ただ、薪を利用すると室内が煙で充満することもあるそうで、子どもたちは宿題を外でしなければならないこともあるという。薪生活に慣れてきた今では、雨続きで集めた薪が湿って使えない時だけガスボンベが登場するそうだ。
なお、同村は30年ほど前まで薪を使った生活を送っていたそうで、魏美方村長は、村民の多くが昔の生活に逆戻りしてしまったと語った。
また、雲林県では、石油やガス、電気代の値上がりを理由に、廖さんという女性が薪ストーブを使っての食事作りを始めた。薪ストーブは火力が強く、レストランのような仕上がりでおいしくできるという。ただし、ガスと違って火力の調整は簡単ではないそうだ。
これに対し同県環境保護局は、薪は大気汚染を招くと指摘。家庭で薪を使うことは法令で明確には禁止はされていないが、勧められないとの立場を示した。
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