ニュース その他分野 作成日:2014年3月18日_記事番号:T00049229
サラリーパーソン待望の振り替え休日制度が、来年から導入されることが確定的となった。来年は土日に吸収されるはずだった計6日の祝日が平日に振り替えられて休日となり、春節(旧正月)の6連休以外に3連休が4回、4連休が1回設けられる。サラリーパーソンは余暇の自由時間が増え、行動範囲が広がるなど恩恵を受ける見通しだ。18日付自由時報などが報じた。
内政部は17日、行政機関で働く公務員を対象とした年間休日の拡大案について政府関係部門および工商団体との協議を行い、祝日が土・日曜日と重なった場合、前後に振り替え休日を設ける案で合意した。内政部は近く「記念日・祝日実施弁法」を改正、行政院人事行政総処もこれに合わせて「公務人員週休二日実施弁法」を改正し、それぞれ行政院の承認を得た段階で振り替え休日の実施が可能となる。
来年以降、祝日が土曜日と重なった場合は前日の金曜日が、日曜日と重なった場合は翌日の月曜日が振り替え休日となる。これにより来年は、▽春節、2月18〜23日▽228和平紀念日、2月27日〜3月1日▽児童節・清明節、4月3〜6日▽端午節、6月19〜21日▽中秋節、9月26〜28日▽国慶日、10月9〜11日──と、土日と祝日を合わせて3日以上の連休が年6回生まれる。
また、今後20年の年間休日数は平均115.4日となり、英国、米国、フランス、シンガポールなどの平均115日を上回り、先進国水準を実現できることになった。2018年には過去最高の117日となる。ただ、日本(119日)、韓国(119日)、ドイツ(117日)などは下回る。
年間休日数を増やす案については、他にも▽春節休暇を9日に固定▽元宵節(旧暦1月15日)やクリスマスなど祝日の新設──の2案があった。ただ、春節休暇を9日に固定した場合は企業のコスト増が懸念されること、および祝日の新設案は支持が少なくいずれも却下された。
個人消費拡大に期待
振り替え休日による3連休の増加で、旅行や買い物による個人消費の盛り上がりが期待される。旅行大手、雄獅旅行社(ライオン・トラベル)の黄信川・国旅入境部総経理は、3日以上の連休が増えれば2泊3日の旅行プランが多様化し、旅行会社に商機をもたらすほか、へき地の観光スポット周辺でもホテルや商店など観光収入増が見込まれると述べた。
台中市のテーマパーク、麗宝楽園も、3日以上の連休時には入園者数が普段より2〜3割増えるとした上で、来年の休日拡大をにらんで集客プランを練っていくと語った。同業の義大遊楽世界(E-DAテーマパーク、高雄市)なども早速来年に向けて優待プランを計画していく構えだ。
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