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台北市、「容積銀行」設置へ


ニュース 建設 作成日:2014年3月19日_記事番号:T00049241

台北市、「容積銀行」設置へ

 郝龍斌台北市長は18日、容積率移転取引を目的とする「容積銀行」の設置に向け、「容積移転審査許可自治条例」を改正する方針を明らかにした。19日付工商時報が報じた。


郝台北市長は、容積の販売価格は3社以上の見積もりを経て決定すると述べた(18日=中央社)

 自治条例改正は、容積銀行設置の法的根拠となるものだ。郝市長は「現在の容積率移転制度は個人による取引のため情報が不透明で、ブローカーの介入を招いており、取引から生じる利益が個人の懐に入っている」と問題点を指摘した上で、容積を公共財ととらえ、容積銀行制度の発足を目指す考えを説明した。

 台北市都市発展局によると、同市で容積率上積みを容認する用地は592ヘクタールあり、容積価値を1坪当たり100万台湾元(約330万円)と仮定すると、総額は1兆元を超える。

 台北市は都市交通システム(MRT)駅から800メートル圏内で進める開発案件で、容積率の上積みを認める構えだ。