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百貨店の業績成長、景気好調を裏付け


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年1月11日_記事番号:T00004928

百貨店の業績成長、景気好調を裏付け

 
 11日付工商時報などによると、域内大手百貨店は昨年、遠東百貨が過去10年で最高の売上高と過去最高の利益を記録し、太平洋そごう、新光三越も業績目標を達成するなど好調だった。経済日報、工商時報の2大経済紙をはじめ、野党寄りの各紙は「台湾は不景気」と日々報じているが、消費のバロメーターである百貨店の好調さからは、消費の足腰がしっかりしており、景気は良好である実態がうかがえる。
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 遠東百貨の昨年の売上高は206億4,100万台湾元(約696億3,000万円)で、昨年同月比10.41%成長した。同社が過去最高の売上高(215億元)を記録した1997年は、台湾全土に11カ所の営業拠点があったが、現在は当時より3拠点少ない8拠点で同水準の売上高を計上したことになり、拠点再編が効果的に行われたことが分かる。証券会社では、純利益額は前年比33%増で、8億元以上に上ったとみている。

 12月単月では昨年同月比8.71%増、単月としては過去10年で最高の16億2,800万元の売上高を記録した。

 同社は売上増の要因として、流行商品の比率を高めたことや、高級ブランド品の導入、従来よりも低い消費年齢層向けの商品強化や、顧客単価の引き上げ戦略などを挙げている。百貨店のスーパーマーケットも贈答品や高級品を強化して、粗利益率を引き上げた。今年は台南店の改装や、下半期には花蓮店の新規出店があり、引き続き5~10%の売上成長を狙う。

遠東集団、百貨店首位も

 遠東集団傘下の太平洋そごうの昨年の売上高は約350億元で、前年比18%増。下半期に天母店の出店を予定しており、今年は10%の成長を狙う。順調に業績が伸びれば、遠東集団は新光三越を抜いて域内最大手の百貨店グループに成長する可能性もある。

 新光三越の昨年の売上高は前年比2%増の600億元で、同社としての目標を達成した。今年はテナントの小幅な調整と、小吃(台湾式伝統軽食)、スーパーマーケットの売り場改造を目標にしており、11日は台北市信義区の新光新天地A11館の小吃・スーパーマーケットの地下2階のリニューアルオープンを行う。スーパーマーケットでは、牛乳や卵、野菜、果物など、あらゆる商品の産地直送を消費者にアピールしていく方針だ。 

 微風広場(ブリーズセンター)の昨年の売上高は、前年比23%増の約80億元。台北駅にオープンした「微風三館」が業績に貢献し、売上成長率は業界最高となった。今年は12%の成長を見込んでいる。

消費統計も好調

 行政院主計処によると、昨年1~10月の域内の卸売・小売・飲食業の売上高は9兆8,227億元で、昨年比6.56%成長した。このうち卸売業は8.07%増の6兆8,572億元で、小売業は3.13%増の2兆6,990億元、飲食業は4.39%増の2,665億元で、良好な伸び率となっている。

 今年は立法委員選挙と総統選挙があるため、野党支持のメディアは「不景気」批判一色で、遠東百貨の業績好調を報じた工商時報も、記事を産業面の下半分に小さく置いた。同紙を含め、百貨店の業績報道では、「不景気の中で業績を伸ばす」「内需は確かに良くない」など不景気を当然の前提とした記述がみられるが、実は消費は活発で域内経済の好調な状況が見て取れる。