ニュース 社会 作成日:2014年3月25日_記事番号:T00049336
中台サービス貿易協定に反対する学生らが23日夜、立法院に続いて行政院の占拠を企図し、警察に強制排除された事件に関連して蕭家淇・行政院副秘書長が「机の上に置いていた太陽餅(台中名物の焼き菓子)が侵入した学生に食われた」と不満を述べたことに対し、インターネット上では「こんな時に菓子の心配か」と批判の声が噴出。ネットユーザー同士で金を出し合って太陽餅を副秘書長宛に送ろうという提案が持ち上がり、既に計3,000個が発送されたもようだ。
蕭副秘書長にネット市民が「同情」して送られてきた太陽餅。結局は業者がもうかるだけの結果に終わった(25日=中央社)
学生らは23日午後7時半頃に行政院に突入し、一時は占拠に成功したものの、警察が同日深夜から24日朝にかけて6回にわたる排除行動を行い、学生たちは敷地内から追い出された。その際、双方の間で衝突が発生し、一部学生が流血する場面も見られた。
学生の排除が完了した24日午前、蕭副秘書長は李四川・行政院秘書長に同行して、行政院の被害状況を視察に訪れた。行政院本部のひのきのドアや窓ガラスの破損、外壁の落書きなど被害総額は約300万台湾元に上ると試算されている。
なお李秘書長らは同日、メディアの記者らを引き連れて院内を巡回視察したが、その際、蕭副秘書長はメディアに対し「机の上の太陽餅と冷蔵庫の中のケーキがなくなっている他、昇進祝いの花も踏みつぶされた」などとこぼした。
この話題がニュースで報じられると、ネット上では「学生たちが台湾を守ろうと血を流して戦っているのに菓子の心配しかできないのか」と怒りの声が上がった。さらに学生に代わって弁償しようという提案が持ち上がるや、すぐに数万元の寄付が集まり、提案者はさっそく台中の老舗太陽餅店に150箱を注文。蕭副秘書長宛に発送した。
なお、これら大量の太陽餅はきょう(25日)午前9時過ぎ、宅配業者によって行政院に届けられたが、蕭副秘書長は受け取りを拒否。今後、発注者に返送されることになるという。
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