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人民元預金、政府系銀行が利率引き下げ【表】


ニュース 金融 作成日:2014年3月27日_記事番号:T00049402

人民元預金、政府系銀行が利率引き下げ【表】

 政府系銀行の第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)、華南銀行は、人民元預金の店頭表示金利を引き下げる。今後は大口預金のみに高い金利を適用する戦略だ。27日付経済日報が報じた。

 関係者は、中国の資金不足(中国語で「銭荒」)緩和に伴い、中国銀行台北市店の利率が徐々に下がり、台湾の市中銀行も店頭表示金利を下げていると指摘した。また、中台サービス貿易協定の見通しが立たず、人民元の使い道が限られる懸念も挙げた。春節(旧正月)前に高金利の人民元定期預金プランを打ち出したのは、中国の資金不足で中国銀行台北支店が4%以上の高利率を設定したからと説明した。台湾に人民元建ての金融商品はまだ少なく、融資需要も大きくないので、市中銀行が集めた人民元は中国銀行への預け入れが中心だ。

 第一銀の人民元預金の平均利率は現在2.8%。個人なら2万人民元(約33万円)、企業なら5万人民元以上の預金が必要だ。華南銀の平均利率は2.5%。両行とも100万人民元以上の大口預金のみ利率3%を適用する。

 一方、万泰商業銀行(コスモスバンク)、DBS銀行(星展銀行)はキャンペーン期間終了前に限度額に達したので、高金利の定期預金募集を前倒しで終了した。