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蒋孝厳候補が圧勝、「脱蒋化は失敗」


ニュース 政治 作成日:2008年1月13日_記事番号:T00004942

蒋孝厳候補が圧勝、「脱蒋化は失敗」

 
 台北市第3選挙区から立候補した国民党の現職で、故蒋経国総統の婚外子である蒋孝厳候補は、9万9,959票(得票率60.25%)を獲得して民進党の郭正亮候補(6万3,773票)に圧勝し、3回目の当選を果たした。当選確実となった12日夜6時過ぎ、松江路の競選総部(選挙対策本部)に続々と詰め掛けた支持者の前に姿を現した蒋候補は、当選を祝う花火が打ち上げられ爆竹が鳴り響く中、「個人の勝利ではなく国民党の勝利だ」と勝利宣言を行った。
 
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圧勝にわく蒋候補の選挙対策本部。今回の選挙にはアメリカ留学中の長男、蒋万安氏(中央右)も帰台して応援に駆けつけ、「かっこいい」と候補者を差し置いて婦人層の人気を集めた(12日=YSN)
 
 民進党は立法委員選挙の戦術として、中正紀念堂の廃止など「脱蒋化」(蒋介石、蒋経国親子の影響を払拭する政策)をめ進たが、「有権者に否定されて失敗した」という見方を示した。

 蒋候補は2005年、それまで名乗っていた母親の「章」姓から「蒋」姓へ変更した。今回の選挙でも「蒋経国の伝承者」をアピールし、外省系高齢者層に根強い蒋経国氏への思慕感情に訴えた。

 民進党の郭正亮候補は、「蒋経国の遺志を継ぐと言いながら、その遺訓に背いて中共(中国)に媚びている」と蒋候補へのネガティブキャンペーンを繰り広げたが、同選挙区は蒋候補の支持層の外省系の住民が多いこともあり、訴えは広まらなかった。