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雨の立法院、1人の女学生が座り込み継続


ニュース 社会 作成日:2014年4月2日_記事番号:T00049516

雨の立法院、1人の女学生が座り込み継続

 この2日ほど、台北市では天候が崩れ、夜間に大雨が降るという状況が続いており、中台サービス貿易協定に反対する学生や市民による占拠が続く立法院周辺では、座り込みを行う支持者の数も減っている。そんな中、立法院の北側の青島東路では1日早朝、夜間警戒のために残っていた数人の学生が雨を避けて「一時撤退」した後、女子大生がたった一人、雨降る道路の真ん中で座り込みを続ける姿が目撃され、感動を呼んでいる。

 悪天候に加え、抗議活動が長期にわたり疲労が蓄積されてきたことやテスト期間が近づいていること、さらに1日には「白狼」の異名を持つ台湾最大の外省人系暴力団組織「竹聯幇」の元幹部で、現在は中華統一促進党の総裁を務める張安楽氏が、中台サービス貿易協定支持者を率いて立法院へ出向きデモを行うと宣言していたため、親から抗議参加を止められる学生が増えたことなどから、立法院周辺ではここ数日、座り込みを行う人の数が数百人に減っている。

 こうした中、青島東路で1人で毛布にくるまり、背中を丸めながら座り込みを続ける女子大生は、「絶対に引き下がらないという強い意志を行動で示している」とその姿を目にした者の心を動かしている。

 この他「白狼」こと、張氏が立法院でデモを行うとの情報を知った高雄や嘉義など中南部から、大勢の学生が台北へ支援に駆け付けた。学生たちは「議場内の仲間と心を一つにして行動する」と決意を示し、「白狼が集めたグループは、人数でも意志の強さでも自発的に集まった学生たちに比べようもない」と語り、抗議活動の継続を呼び掛けた。