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作成日:2008年1月14日_記事番号:T00004954
謝長廷氏、民進党代理主席に就任
立法委員の惨敗で引責辞任した陳水扁民進党主席の後任に、同党の総統公認候補、謝長廷氏が代理として就任することが14日の党中央常務委員会で決まった。謝候補は、「勇敢に引き受け、切り開いていく」と抱負を語った。
謝候補は13日、「総統選挙に敗れることがあれば、政界から引退する」という考えを表明している。
13日午前は李登輝前総統と面会した。14日付中国時報によると、謝候補は立法委員選挙で民進党と台湾団結聯盟の協力がうまくいかず、両者共に損害を受ける形になったことに対し遺憾の意を表明。2人は国民党のみが強大となった結果、本土派の声が弱まり、この点は台湾の政治発展に好ましくないということで意見の一致を見たという。
謝候補は夜、高雄市で開かれた選挙集会に蘇貞昌副総統候補と共に参加した。支持者に大敗を謝罪するとともに、「民進党に教訓を与えてくれた有権者に感謝する。総統選挙では勝利し、台湾の尊厳を取り戻したい」と呼び掛けた。
集会では、中国資本による台湾投資の開放、半導体の12インチウエハー工場の中国投資規制の緩和など経済に関する公約を改めて語り、独立イデオロギーを強く打ち出して効果のなかった立法委員選挙の反省から、こうした主張を今後2カ月の総統選で強くアピールしていくのか注目される。