ニュース 社会 作成日:2014年4月3日_記事番号:T00049547
台北駅に隣接する大型ショッピングセンター、京站時尚広場(Qスクエア)は2012年の周年慶(創業祭)セールで、高級マンションの無料居住権(10年間)と自動車1台が当たる抽選イベントを実施し、話題となった。しかしこれに対し、公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)はこのほど、「景品が高価値過ぎる」として罰金5万台湾元の処分を下した。
公平会によると、百貨店などが豪華過ぎる景品を消費者にプレゼントすることに対し規制を設けているのは、豊富な資金を有する業者が高額景品を用意して消費者の選択肢に影響を与えたり、他社の参入を阻害し、健全な競争が行われなくなるとの考えが基本にある。
具体的には、「行政院労工委員会(労委会)が定める月間最低賃金の120倍を超えてはならない」との原則が設定されている。
今回、処分対象となったQスクエアの抽選イベントが行われた当時の最低賃金は1万8,780元だったため、景品価値の上限は225万3,600元だったことになる。
しかしQスクエアが用意した景品のうち、高級マンションの1ヵ月当たり家賃を1万5,000元とすると10年間の無料居住権は180万元に相当し、これに販売価格68万9,000元の自動車を加えると248万9,000元となり、公平会の定める上限を超えることになる。しかもQスクエアは当時、「景品の価値は368万9,000元」とうたっていた。
公平会の発表を受けてQスクエアは、「裁定を尊重し、処分を受け入れる」と表明した。ただ、「豪華景品を用意したのは、ただ消費者のためを考えてのこと」と強調。政府に対しては「今後は業者の立場に立ってより慎重な審査を求める」と要求した。
ちなみに当時の景品当せん者の権利が失われることはないそうだ。
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