国民党の地滑り的大勝となった立法委員選挙を受けて中国時報が行った有権者へのアンケート調査で、3月の総統選で国民党公認の馬英九前同党主席と蕭万長元副主席のペアによる正副総統候補を支持するという回答が、昨年8月の調査開始以来最高の51.4%に上り、民進党公認の謝長廷氏と蘇貞昌氏によるペアの支持率を31.5ポイント差で大きく上回った。同紙が14日付で報じた。
どちらの候補が勝利するかという質問に対しては、47%が「馬蕭ペア」と回答した一方、「謝蘇ペア」という回答は6.2%にすぎず、一方的な差がついている。「馬蕭ペア」が勝つという予想は立法委員選挙の前より一気に13.2ポイント上昇した。
国民党のみが立法院で圧倒的な勢力となった選挙結果については、59%が満足と表明。25%は「受け入れ難い」と表明した。17%は評価を避けた。
国民党大勝を演出した小選挙区制度については、50%が肯定的に受け止めたものの、27%は否定的な反応を示した。残りの23%は「何とも言えない」とした。
民進党が惨敗した原因については、▽陳水扁政権が業績に乏しいため、26%▽総統ファミリーや高官の汚職が相次いで有権者の反感を買ったため、17%▽経済振興の実績が上がらないため、15%▽陳総統の族群(エスニックグループ)間の対立感情をあおる手法への嫌悪感、8%──などとなった。
なお、中国時報は国民党寄りの論調で知られている。