ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

CATVの中嘉網路、鴻海が買収計画か


ニュース 商業・サービス 作成日:2014年4月7日_記事番号:T00049579

CATVの中嘉網路、鴻海が買収計画か

 7日付聯合報によると、鴻海科技集団(フォックスコン)が台湾最大のケーブルテレビ(CATV)業者、中嘉網路(チャイナ・ネットワーク・システムズ)の大株主で投資ファンドのMBKパートナーズと、同社が保有する中嘉網路株の全てを639億〜648億台湾元(約2,180億〜2,210億円)で買収することで交渉を行っているとの観測が出ている。

 鴻海は、グループ会社が第4世代移動通信規格(4G)サービスの事業免許を取得した後、固定通信ネットワーク分野で台北市の光ケーブル網整備を手掛ける台湾智慧光網(Taifo)に出資。今回、中嘉網路を買収すれば同分野での展開をさらに強化することになる。

 また鴻海は台湾大哥大(タイワン・モバイル)と提携して700メガヘルツ(MHz)帯に対応したスマートフォンを6〜7月に発売する計画を進めている。その他の分野での協力についても協議を行っており、双方が4Gおよび固定通信分野で手を結び、デジタル・コンバージェンス(融合)業界最大手の中華電信に対抗したい考えとされる。

 なお、中嘉網路については2012年に旺旺中時媒体集団系のCATV業者、旺中寛頻が買収することで合資したものの、その後国家通訊伝播委員会(NCC)が要求した買収条件を満たせず、現在に至るまで認可を得られていない。

 こうした中、早期に中嘉網路株を売却したいMBKパートナーズは「旺中寛頻との契約期限は過ぎている」と主張している一方で、旺中寛頻は「契約は依然有効」と見ており、双方の間で認識が分かれており、鴻海による買収が実現するかどうかは未知数だ。