ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2014年4月8日_記事番号:T00049617
鉄鋼業界は中国製鉄筋の輸入に向けた準備作業を進めており、5〜6月にも輸入が始まる見通しとなった。8日付経済日報が伝えた。
業界団体、台湾鋼鉄工業同業公会(TSIIA)の幹部は「自由貿易という旗印の下、輸入を断固拒否することはできない。現在は認証問題や保証金納付などの保護措置を設け、できるだけ持ちこたえようとしている」と説明。非関税障壁による輸入阻止には限界があるとの認識を示した。
一方、中国の江蘇沙鋼集団は、台湾の商社「沙鋼遠東貿易」経由で台湾にホウ素合金製鉄筋を輸出する計画で、関税番号(HSコード)、国家標準CNSの認証問題などを着実にクリアしており、輸入開始は秒読み段階となった。
沙鋼遠東貿易の劉廷烈董事は「当初は台湾で品薄の小型鉄筋に集中し、毎月1万〜2万トンの販売を見込む」と述べた。
中国ではホウ素合金製の鉄筋は13%の輸出戻し税還付の対象となっているため、利ざやが台湾メーカーに比べて大きく、TSIIAは「不公正な貿易だ」と主張している。沙鋼集団が年1,300万トンという鉄筋生産能力を武器に安値攻勢をかけてきた場合、年間需要が最大700万トンの台湾業界に影響は避けられない。
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