ニュース 社会 作成日:2014年4月9日_記事番号:T00049631
 新北市には店内にアルパカを飼い、レンタルサービスまで提供する一風変わったカフェが存在する。来店者には「こんなに近くでアルパカと触れ合えて楽しい」となかなか好評だが、動物愛護団体は「不適切」と批判。政府に取り締まりを要求した。
アルパカは南米原産のラクダ科の動物で、体長約2メートル、体高90センチメートルから1メートル程度だ。良質な体毛を持つことから、その採取を目的にペルーやボリビアの高地で放牧されているほか、米国ではペットとして飼う人も多いという。この生きたアルパカを見ながらコーヒーを飲むことのできるカフェは、新北市三芝区にある「伊亜芸術珈琲館」。経営者の楊格氏は牧場生活への憧れとアルパカの「毛」に興味があったことから1年半ほど前に入手し、カフェの中に入れて客と触れあわせた他、その毛を使ってマフラーや布団などの織物を作成した。
また、同店の客から結婚式にアルパカを連れて行きたいとの要望があったことから、2時間1万6,000台湾元の料金でレンタルサービスを開始した。
しかし、この変わったカフェが先月、メディアで紹介されたことが台湾動物虐待防止協会の目に止まり、調査を受けることになった。協会関係者によると、同店では観賞用、レンタル用に5頭のアルパカが供されていたが、不潔な状態で飼われており、体毛の痛みや皮膚に問題が見られたという。
また動物は不慣れな場所に出ると極めて強いストレスを感じ、健康を害する危険があるにもかかわらず、アルパカを貸し出す際に専門の保育員を随行させていないと批判した。
また同カフェがこれまで飼ってきた20頭以上のアルパカのうち、多くが既に販売されていたことも判明した。
これに対し監督機関の行政院農業委員会(農委会)は、現行法では動物のレンタルサービスに明確な規定は設けられていないが、違法な繁殖や不適切な飼育方法が判明した場合は「動物保護法」違反で処罰することになるとコメントした。
楊氏は指摘を受けて、貸し出す際は必ず自分が付き添っているが、違法ならばサービスは停止すると語った。
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